Discoveryディスカバリー(1)
聖書とは何か
「聖書の中に書かれていることは本当なんだろうか?」おそらく多くの人が一度は持つ疑問ではないでしょうか。しかし、聖書の記事に関する考古学的裏づけはすでになされ、多くの発見がされています。そのどれ一つとして、聖書の記述内容を否定する物ではありません。そのいくつかを見てみましょう。
聖書の中にはソドムとゴモラが神様からのさばきを受け「天よりの硫黄と火」によって滅亡したことが記されています(創世記19:24、25口語訳)。この有名な話がただの空想話や教訓ではなく、歴史的な事実であったとどのようにして証明できるでしょうか。
1924年、W・F・オルブライト博士とM・G・カイル博士、その探検隊は死海付近を探索し「BC2000年頃の住民がとつぜん消え失せたことを示す証跡」を発見しました。そこにはそのときまで多くの人が住んでいたことを示す多数の土器や火打ち石、遺物が発見されました。カイル博士は「ウスドゥムの岡の地下には厚さ50メートルの岩塩の層があって、その上に遊離した硫黄の混じった泥灰層がある。もし神がそのガスに点火されたなら大爆発が起こって、塩と硫黄とが灼熱したまま天に放出され、文字どおり硫黄と火が天から降ったであろう」と述べています。実際、古くからの伝説によれば、ソドムとゴモラが壊滅したとき、死海の南端付近(ソドムとゴモラがあったところ)で地勢の大変動(地震)が起こったと伝えられています。この地勢の大変動によって。地中の天然ガスが天高く噴出し、それに何らかのかたちで引火して大爆発が起きたのでしょう。そして文字どおり「硫黄の火」が天から降ったのです。
また出エジプト時代、モーセはパロにイスラエルの民を解放するように迫りました。そのとき主がエジプトに下した「十の災い」の最後のものは「エジプト人のすべての長男が死ぬ」というものでした。聖書ではエジプト王の息子も死んだ、と記しています(出エジプト12:29)。この聖書の記述は真実だったのでしょうか。当時、エジプトはアメンホテプ二世によって統治されていましたが、その後継者は彼の長男でも法定相続人でもなかったことが示されている碑文が発見されています。
さらに聖書によれば 、イスラエルの民はエジプトで苦役を課せられ、あるときレンガを作るのに必要なわらを充分に与えられずに作らなければならなくなりました(出エジプト5:7、8)。この過酷な労働の跡は、エジプトのピトムで発見されたレンガをとおして証明されます。ナビィル博士は1883年、その地の下層からわらが刻まれたレンガを発見しましたが、上層にいくにしたがってわらの量が少なくなり、中層からは根から引き抜かれた刈り株入りのレンガを発見したのです。これは、聖書どおりイスラエルの民が充分なわらを与えられずにレンガを作ったという、聖書の記述を裏付けるものです。
これらは考古学的に立証できるもののほんの一部です。このように、聖書に書かれている出来事は決して人のつくりだしたおとぎ話でも、空想話でもありません。
「これらのことについてあかしした者、またこれらのことを書いた者は、その弟子である。そして、私たちは、彼のあかしが真実であることを、知っている」
(ヨハネ21:24)
参/『聖書ってこんなにすごい』
恵みの雨新書 久保有政著