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2003礼拝めっせーじ
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礼拝説教
2003-01-01『目標を目指して走ろう』(ピリピ3章12-14) (イントロ)一月を英語ではJanuaryと言いますが、これはローマ神話の神の名前から来ている言葉です。ローマ神話にヤヌスいう名前の神がいて、この神はふたつの顔を持っているそうです。一つの顔は過去を見つめもう一つの顔は未来を見つめているのですが、過去を見つめる顔は悲しみや不安に満ち未来を見つめる顔には希望と自信があふれているのだそうです。私たちも、新しい年を迎える時に、過去を振り返ったり、将来のことを考えたりしますが、今日読みました聖書の箇所は、使徒パウロが自分の人生の終わりに述べている言葉です。彼の言葉から、新しい年をどのように迎えたらよいか考えたいと思います。 1) 私たちは後ろのことを忘れなければならない 13節でパウロは次のように述べています。「ただ、この一事に励んでいます。すなわち、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進みます。」新しいスタートをするときに一番大きな妨げとなるのは昔のことに捕らわれることです。私たちは、過去に失敗したことや過去の罪をいつまでも思い煩っていると新しい一歩が踏み出せません。パウロ自身、自分がクリスチャンになる前に行ったことを忘れることはなかったと思います。彼はイエスの名を汚し、クリスチャンたちを迫害し、みつけたら殺そうと考えていました。ですから、彼は自分のことを罪人の頭だと呼んでいます。しかし、彼は自分の過去の罪や失敗を神様に告白し、悔い改めて、過去を忘れることを決心したのです。彼はユダヤ教と完全に決別し、クリスチャンとしてまったく新しい生き方を始めることを決心しました。神様は、私たちが自分の罪を悔い改めてイエス・キリストを神と信じる時に、過去のすべてを帳消しにして下さいます。神様が私たちの過去を帳消しにしてくださったのですから、私たちも、自分の過去の生活で、これからの生活に不必要なもの妨げとなるものを捨て去らなければなりません。ある人がクリスチャンとして新しい生活を始めることは商売を変えるようなものだと言いました。例えば、今まで街で「バー」を経営していた人が、自分の店は社会に良い影響を与えないので、もっと健全なコーヒーショップに変えようと決心したとします。いままで「バー」であった店の中には、いかがわしい絵や写真がかかっていました。その人は新しくコーヒーショップを開くためには、まずバーの雰囲気を全部取り去らなければなりません。写真や絵を買え、インテリアを変えて、これまで暗かった店を明るい店にする必要があります。そうでないと、いくらその人が店を変えたといっても店の中の雰囲気が舞えと同じだと誰も店が新しくなったということが分かりません。それと同じように、私たちが神様とともに新しい生活を始めたのであれば、過去のものを捨て去らなければなりません。そうでないと本当に新しい生活を始めたと言うことはできないのです。 また一方で、過去の誇りや過去に成功したことにいつまでも捕らわれていると新しい一歩を踏み出そうという気持ちになりません。パウロにはユダヤ教徒として誇るべきものがいっぱいありました。彼はユダヤ人の中でもエリート中のエリートでした。裕福な家庭に生まれユダヤ教の最高の教育を受けたパウロは、ユダヤ人の中でも特に律法の教えを守ることに専念していたパリサイ人として人に自慢できるような生活をしていたのです。もし彼がユダヤ教徒のままであったら、ユダヤの社会で出世し裕福な生活ができたでしょう。しかし、クリスチャンになった彼は、以前は自分の誇りであり自分の宝であったものがまったくゴミくずのように見えたと語っています。そして、それらをパウロは全部捨てて、クリスチャンの道をまっすぐに進み始めたのです。私たちは、クリスチャンの生活を続ける中で、特別に祝福された体験や特別に神様の力を感じる体験を持つことがあります。それは神様からの祝福です。しかし、私たちの信仰がいつもそこにとどまっていては意味がありません。水は流れが止まるとその水は必ず汚れます。流れが止まった水がきれいなままでいることはできません。同じように、私たちの信仰も過去の経験にとどまっていると必ず弱ってきます。 (2)私たちは前に向かって進まなければならない パウロは13節で「私は、ただこの一事に励んでいます。すなわち、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進んでいます。」私たちは将来に対して不安を感じます。自分の前に何が待ち受けているのか分からずに恐れを感じることが多いです。しかし、私たちの主イエスは全知全能の神です。私たちの将来のことも主イエスは全てご存じです。ある時主イエスはこう言われました。「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。」神様は私たちを愛しておられます。そして私たちのために祈ってくださいます。私たちの未来はすべて神様の御手に握られ守られているのです。ですから何を思い煩う必要があるでしょうか。羊飼いは常に羊の群の前を歩きます。羊が歩く道を羊たちよりも先に歩きます。だから、羊たちの行く先にどんな危険があるのかを知ることができるのです。神様は私たちの前を進んでくださいます。かつてイスラエルの民が神様によってエジプトから導き出された時、民の前にはいつも神様がおられました。神様が昼は雲の柱、夜は火の柱となって彼らの先頭を進んで行かれました。今、神様は私たちの前を進んでくださいます。私たちが今日生きている時に、神様は明日の中におられるのです。ですから私たちの明日は、必ず神様を通って私たちの所へ来るのです。私たちは何も恐れる必要はありません。 また、私たちは将来に対して責任を負っています。パウロは14節でこう言っています。「キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。」パウロは目標を目指して一心に走っていました。私たちは目指すべき目標、ゴールを持たないと成功した人生を歩むことはできません。そしてパウロの目標は何かと言うと、上に召して下さる神の栄冠を得ることでした。これは、将来、私たちの肉体が滅びて、私たちの魂が神の裁きの場に行く時に受ける栄冠のことをさしています。私たちは、この世で生きている間にも様々な目標を持つことが出来ます。様々な働きをすることができます。しかし、それらはすべてこの世に生きている間だけ意味があるものです。主イエスは言われました。「人はたとえ全世界を手に入れてもいのちを損じたら何になるだろうか。」私たちが永遠に続く神からの栄冠を得ること以上に価値のある目標があるでしょうか。パウロは人生の最後で次のように言うことができました。「私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。今からは、義の栄冠が私のために用意されているだけです。かの日には、正しい審判者である主が、それを私に授けてくださるのです。」 (3)自己満足しないで生きる 12節でパウロは次のように言いました。「私は、すでに得たのでもなく、すでに完全にされているのでもありません。ただ捕えようとして、追求しているのです。そして、それを得るようにとキリスト・イエスが私を捕えてくださったのです。」ある人がこの言葉について次のように説明しました。「自己満足は成長を殺します。過去の業績に満足しないことが新しい発明を生み出すのです。かつて人は思い物を肩に担いで運ぶことに満足しなかったので、その結果、車が発明されました。自分の成長に満足している人、自分が到達したと感じている人は哀れな人です。これはクリスチャン生活の場合も同じです。」 私たちの信仰生活には満足するべき面と満足してはいけない面があります。満足するべき点は、私たちの過去の罪や過ちはイエス・キリストの十字架によってすべて赦されたという点です。主イエスは十字架の上で最後に「完了した」と言われました。過去のすべての罪が赦される道がこの時に完成したのです。私たちはその約束を信仰によって受け取るのです。しかし、実際の私たちの生活では私たちは完全に罪から解放されていません。私たちは天国に召されるまで地上で生きていくのですが、神様は私たちに課題を与えられました。それは古い自分との信仰の戦いです。パウロはそのような戦いの生活に関して10節で「私は、キリストとその復活の力を知り、またキリストの苦しみにあずかることも知って、キリストの死と同じ状態になり、どうにかして、死者の中からの復活に達したいのです。」と述べています。パウロが言おうとしていることは何でしょうか。キリストを信じた人はすべての罪を赦されました。それは完了したことです。しかし、信仰には一度信じた面と、信じ続ける面があります。キリストが十字架の上で私たちの罪のために苦しみを受けられたように、私たちも古い自分との戦いという苦しみに預かることが必要なのです。自分の罪との戦いを真剣に生きる人だけがキリストの復活の力が与えられて、自分の力を超えた生活ができるようになるのです。このように神様の前に真剣に生きる人は霊的に成長し、成熟したクリスチャンになります。パウロはローマ人への手紙の中でクリスチャンたちに向かって言いました。「この世の流れと妥協をしてはいけない。自分自身を神様に受け入れられる清い者としてささげなさい。」あなたの毎日の生活の中に、御言葉という基準に基づいたはっきりした目標を持っているでしょうか。目標を持たずに生きる人生は正しい方向に進むことができません。2003年という新しい年を迎えるにあたって、私たちは、自分の甘えや言い訳に耳を貸さずに、御言葉に従って目標を目指して歩み続けましょう。
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